茜の悲劇


日曜午後5時 残り時間:1時間 ひげ面は茜に最後の注射を打った。もはや茜の体内には、心臓、肺、肝臓そして胃の4つの臓器しか残っていなかった。 そして今から、 自主拷問のメインイベントである、自らの胃を握りつぶして引きずり出す行為が行われようとしていた。 「ぁぁぁぁぁ・・・」 茜の理性が戻った。もはや悲鳴も弱々しい。生きていること自体が不思議な状況だった。 「後1時間だ。しかし自主拷問の仕上げが終わらなければ、おまえはこのまま延々と生かされることになる。分かっているな?」 とひげ面 「ぁぅぅ・・・」 茜が弱々しく頷く。 「では、自分の胃を潰して見ろ」 とひげ面 焦点の定まらない目で、自分の、ほとんど臓器が取り出され、がらんとした体内を見た。そして 茜の人生で最後の運動が始まった。 この為に・・・ただ自分の胃を握りつぶすためだけに残された右手、それが終われば切られる事になっていた。 自主拷問が終われば、後は3人の責めに耐えるしかない状況になる。 もう茜には何も出来ない、ただ3人が早く殺してくれるのを待つだけ・・・ 「ぅぅぅ・・ぁ・・」 茜は精一杯右手を動かそうとする。しかしこの状況・・・簡単にいくわけではない。 「ほらほら、早くしねーとおまえの苦しむ時間が長くなるだけだぞヒャヒャヒャ」 とめがね男 震える手を必死に自分の体内に入れた。臓器の取り出された体は、手を入れてみると、 目で見るよりいっそうの寂しさを感じた。やっとの思いで自らの胃を つかむことが出来た。 「あうっっっぐ・・」 剥き出しの胃は、ちょっと手で触れただけで刃物で抉られた様な痛みが走る。 「うぅぅ・・ぐ・・・」 必死に右手に力を込める。 「あああっっっっぐ!!」 しかし握力のほとんど失われた手では、一気に握りつぶすことは出来ない。自らの臓器をじわじわ嬲るような結果になった。 「はあはあはあ・・・うぐ・・・」 胃を圧迫され、血が逆流してくる。茜は血の泡を吐きながら必死で 何度も何度も握りしめた。しかし胃は簡単には潰れてくれない。 凄まじい痛み。しかし3人はとうてい握りつぶすまで許してはくれないだろう・・・ 必死に力を込める。 「ああああぁぁぁぁぁ!!!」 何度目の挑戦だっただろう・・・やっとの思いで茜は自らの胃を握りつぶすことが出来た。と同時に、凄まじい激痛が襲ってくる。 又、大量の血が喉からこみ上げてきた。 ”ゴボゴボ” と言う音を立て血を吐く。めまいを必死で耐え、茜は胃を引きずり出した。 「ぐば!!!」 茜の顔は吐いた血で真っ赤に染まった。息が出来ないくらい苦しい。しかし茜は達成できた。 「すげー・・・」  とさすがのめがね男も感心する。 「あ・・・この女・・やるぜ・・・」 とナンパ男 「よし!!ここまで頑張ったんだ。早くとどめを刺して楽にしてやろうじゃないか」 とひげ面 ひげ面は、もうこれ以上いたぶることなく、茜の右腕を鋸で切断した。 「ぐぐぐっがっがが・・」 こみ上げてくる血で濁った悲鳴を上げる。 3人は茜の残りの臓器を潰しにかかる。めがね男は肝臓の半分を握りつぶした。そして自らの手の中でぐちゃぐちゃになっている 茜のレバ刺しを喰らった。 「lulaaaaulaaaaaaウグウッぐっっぐ」 ろれつの回らない悲鳴。 ナンパ男は右の肺に指で穴をあけた。 「ごぼごぼごびおぐぐぐごぼぼぼ・・・」 茜の口から、更に激しく血が流れ出す。更に息が苦しくなってきた。ナンパ男は茜の苦悶の表情を確認すると、一気に右の肺を握りつぶし、引きずり出した。 「っがががだあああがあがぼぼばあば」 血を吐く音と悲鳴が混じり合う。残った臓器は肝臓の一部と、片肺、そして心臓だけだった。しかしまだ茜は生きていた。恐ろしいほどの激痛を感じていた。 苦しかった。もう何がなんだか分からなかった。地獄にもこんな苦痛はないだろう・・ 3人は茜の苦悶の様子をしばらく眺めていた。もう責めるべき物は何もなかった。後はとどめを刺すために、心臓と、残りの肺を握りつぶすだけだった。 「らっっるるるるるるる・・ぐぐぐぐ・・ぼごごごがああああ」 不明瞭な音を立て苦しむ茜・・・しかし意識はしっかりしていた。 ”どうしたの!!早く!速く殺してよ!!あああ苦しい・・痛いよー” しかし当然声にはならない。鬼の形相で苦悶しながら、祈るような目で3人を見つめる。そしてついに3人が茜にとどめを刺す気になった。 「おまえ、本当によく頑張ったよ」 とナンパ男 「ああ、ここまで自分でやれたのはおまえが始めただ」 とひげ面 「ああ・・・楽しかった・・・本当に楽しかったぞ。ありがとよ」 とめがね男 3人はそれぞれ残った臓器に手を掛けた。 「喋れるか?言い残す言葉はないか?」 とひげ面 「ぐあがぐっぐ・・は・・っっぐ・早く・・ぼぼ・・こ・・殺・・ろっっぐぐ・・して」 「早く殺して・・・か・・・おまえの最後の言葉は・・・」 ナンパ男は、悲哀のこもった目で無惨な茜を見つめた。 「それじゃあ、みんな・・」 ひげ面の言葉に2人が頷く。 「それじゃ・・・死ねぇぇぇー!!」 3人は一気の残った臓器を握りつぶした。最後にして最大の激痛が茜の全身を貫いた。 「ぎゃああああああぁぁぁぁ!!」 茜は凄まじい断末魔の悲鳴を上げた。 息が苦しくなる。徐々に視界が暗くなり、痛みが弱くなっていく・・ 「おまえ・・・良かったぞ・・」 この言葉が茜の耳に入った最後の言葉だった。 そして痛みを全く感じなくなった瞬間、自分の体が宙に浮き闇の深淵に落ちていくのを感じた。 そして何も感じなくなった・・・ 日曜午後6時 残り時間:0時間 その瞬間6時を指す時報がなった・・・
「ふうう・・・やっと出来た・・・」 真っ赤に目を腫らしたナンパ男が背伸びをしている。 20台以上のカメラで四六時中、 茜の苦悶を撮影したビデオを、2日間の徹夜で1本にまとめることが出来た。 ナンパ男にとっても 茜は過去最高のモデルとなった。 「本当に楽しかったぜククク」 ビデオに軽くキスすると、ナンパ男はビデオラベルにペンを走らせた。 「茜 内臓抜き取り 過去最高」 ナンパ男はビデオラックに大事そうにこのビデオをしまった。 「ククク・・・次の犠牲者にはこのビデオを見せよう・・・」 -END-